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こちらは、アール・ヌーヴォー調の美しいアンティーク帯留めです。
オパールと瑪瑙を用いて蜻蛉（とんぼ）を象った繊細なデザインが特徴です。羽にはホワイトオパールを使用し、血管のような精巧な彫刻が施されています。オニキスとトリプレットにすることで奥行きのある輝きが際立ち、幻想的な美しさを放っています。
蜻蛉の眼には黄色の水晶をあしらい、体には柔らかい色合いの赤瑪瑙を使用。落ち着いた色調の中に自然な縞模様が入り、温かみのある優雅な印象を与えます。天然石の持つ独特の色彩と流れるようなフォルムが、アール・ヌーヴォーらしい生命感あふれるデザインを際立たせています。
金属部分にはホワイトコインを使用。ホワイトコインとは、銀を主成分としながらも銅などを混ぜることで耐久性を高めた合金で、アンティークジュエリーやコインに広く使用されてきました。19世紀末から20世紀初頭にかけてのアール・ヌーヴォーやアール・デコの時代において、独特の輝きと優れた耐久性が評価されました。
日本では、戦後の品不足時に銀やプラチナの代替素材として使われることが多くありました。この時期のジュエリーはデザインが良く評価されています。
職人の手による貴重な一点もので、同様のものはほとんど見られません。アンティーク品ながら状態が良く、細部まで丁寧に仕上げられています。和装のアクセントとしてはもちろん、コレクションとしてもおすすめです。
ぜひこの機会にお迎えください。
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